今日は、英単語の覚え方のうち、“英単語帳を使わない”英単語の覚え方を紹介しよう。
ちなみに、英単語の覚え方は以下の2つ(どちらも重要)がある。
- 網羅的に覚えていく英単語帳をつかった勉強法
- 実践から覚えていく英単語帳をつかわない勉強法
つまり、今日の内容は2.の“英単語帳をつかわない勉強法”ということだ。
英単語の覚え方=「英単語帳から」+「英単語帳以外から」
冒頭でものべたように、英単語の覚え方は①英単語帳をつかった勉強法と、②英単語帳をつかわない勉強法に大別できる。
英単語をおぼえようと思った場合、①英単語帳をつかった勉強法と、②英単語帳をつかわない勉強法、両方ともバランス良く勉強するべきだ。
それぞれ、簡単にメリット・デメリット説明しておこう。
①英単語帳をつかった勉強法(網羅的な勉強法)
①の網羅的な勉強法は、多くの人がやっている勉強法で、英単語帳をつかった英単語の覚え方だ。
英単語帳(網羅的な勉強法)のメリット。
英単語帳をはじめから順番に覚えていくわけだから、網羅性は高い。
網羅性が高いから、英単語帳を全部覚えれば重要な単語は制覇できる。
英単語帳(網羅的な勉強法)のデメリット。
一方、英単語帳では、単語の繋がりは弱い。英単語帳の単語の繋がりは、せいぜい例文レベルだ。
たとえばシステム英単語のミニマルフレーズ(各単語を2〜5語くらいのフレーズで覚える)とか、DUOの例文(各文で新出単語が複数ある上、複数の例文で意味が繋がっている)くらい。
“暗記”というのは、記憶の繋がりの数と強さで決まる。しかし、英単語帳などの網羅的な勉強法は、どうしても記憶の繋がりの数が少ない(関連付けることが難しい)し、強さも弱くなる(強い記憶になりにくい)。
②英単語帳を使わない勉強法
これに対して、英単語帳を使わない覚え方は、英単語帳を使う覚え方とは反対の特徴・役割を持っている。
だから、英単語を覚えようと思ったら、①英単語帳をつかった勉強法と、②英単語帳をつかわない勉強法、両方ともバランス良く勉強するべきなのだ。
英単語帳をつかわない勉強法とは、長文問題や文法問題などで出てきた、知らない英単語を覚えていく勉強法だ。
英単語帳を使わない勉強法のメリット。
英単語帳をつかわない勉強法は、英単語帳をつかった勉強法とは違って、記憶の繋がりが強い。
だから記憶の定着率が高い。
例えば、「あの〜〜についての話(長文)で出てきた英単語だな」とか、「英文を読んでいるとよく出てくる英単語だな」=「大事な英単語なんだな」という感想とともに英単語を覚えることができる。
意味のない数字、たとえば671を1週間覚えておけと言われても難しいのと同じで、つながりのない記憶は覚えにくい。
一方、365など、「1年の日数だな」「地球が太陽の周りを一周する長さだ」みたいな記憶をリンクさせることができる記憶は、覚えやすい。
英単語帳をつかわない勉強法のメリットは、英単語帳をつかった勉強法のデメリットである“記憶の繋がりが弱い”を補うことができることだ。
英単語帳を使わない勉強法のデメリット。
逆に、英単語帳をつかわない勉強法は、網羅性が低い。
この勉強法だけをやっていても、相当数の英文を読み込まないと、受験に必要な英単語をマスターできるようにならない。
バランス良く、英単語帳をつかった勉強法を取り入れて、効率よく英単語を覚えよう。
英単語帳をつかわない、英単語の効率的な覚え方
というわけで、
- これから英語長文を読んだ後
- なにか文法問題を解いたあと
など、とにかく知らない単語をすべて覚えるようにしよう。
覚えられるなら、どんな形でも、みんなに合った形でいいんだけど、ひとつぼくがやっていた例を挙げておこう。
ぼくの場合は、長文にしろ、文法問題にしろ、教科書にしろ、知らない単語が出てきたらひとつのメモ帳にまとめていた。
たぶん、B7サイズだったと思う。制服のポケットにつねに入れていて、いつでも単語チェックができるようにしておいた。
あるページですべての単語をマスターしたら、そのページは切り離して捨てる、ということができるカットオフタイプがおすすめだ。
あるページで“全問正解できた”が2日連続で続いたら、そのページは切り離していい。
それでも心配な人は、1週間後に復習してみるのもいいだろう。
これから出会った英単語は、この方法を使ってぜんぶ覚えていって欲しい。