どうも、ともよし塾長(@tomo141)です。
今日は、高分子化合物をまとめてみます。
高分子化合物には、合成高分子化合物と天然高分子化合物とがあります。
合成高分子化合物は、そのほとんどが“ポリ〜”(たくさんの〜という意味)という名前を持っていて、“〜”がたくさん繋がった分子です。プラスチック、合成繊維、合成樹脂などがこの合成高分子化合物にあたります。
一方、天然高分子化合物は、“ポリ〜”と呼ばれることはほとんどなく、その例には、アミノ酸がたくさん繋がったタンパク質や、単糖類がたくさん繋がった糖(お砂糖など)などがあります。
身近な「高分子化合物」の例
ではまず、身近なものから、“高分子化合物”の例を挙げてみます。
身近な合成高分子化合物:PET
ペットボトルは、もちろんご存知ですよね。ペットボトルの“ペット”というのは、その素材である“PET=ポリエチレンテレフタラート”から来た名前です。
冒頭でも書きましたが、このポリエチレンテレフタラートの“ポリ〜”というのは、“たくさんの”という意味を持つ言葉です。
monopolyなんていうボードゲームがありますが、これは、mono(ひとつにすること)poly(たくさんのものを)=独占という意味。
ポリゴン(polygon)は角がたくさんある=多角形です(ちなみに6つの(hexa)角がある六角形は、hexagon)。
たくさん繋がる前の分子を、単量体と言いますが、PETの単量体は、エチレングリコールとテレフタル酸です。
ポリエチレンテレフタラートというのは、“エチレンテレフタラート(エチレングリコール+テレフタル酸)”という部分がたくさん繋がっているということです。
PET:脱水縮合、縮合重合の反応式
エチレングリコールとテレフタル酸が(脱水)縮合(水などが抜けながら結合する反応)する反応式がこんな感じ↓
そして、エチレングリコールとテレフタル酸が縮合重合(重合=たくさん反応すること)する反応式がこんな感じ↓
こうしてめでたく、ポリエチレンテレフタラートの完成です。
身近な天然高分子化合物:タンパク質
次は天然高分子化合物にいきましょう。
天然高分子化合物の代表は、タンパク質です。
タンパク質の単量体はアミノ酸。つまり、アミノ酸がたくさん繋がることで、タンパク質ができあがります。
「高分子化合物」とは?
身近な高分子化合物を見てきたところで、最後に高分子化合物の基礎知識についてまとめておきましょう
高分子化合物の基礎知識
高分子化合物は、低分子(分子量が小さい分子)である単量体(モノマー)がたくさん繋がった構造を持ちます。
単量体というのは、PETのところで出てきたエチレングリコールやテレフタル酸、タンパク質のところで出てきたアミノ酸ですね。
つながっている単量体の数を重合度といいます。
高分子化合物の定義は、重合度や分子量で明確に決まっているわけではありませんが、重合度が1,000を超えたり、分子量が10,000を超えたりすることもあります。
合成高分子化合物、天然高分子化合物の例については、別の記事でまとめることにします。
関連記事:合成高分子化合物の例(執筆中)
関連記事:天然高分子化合物の例(執筆中)